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大阪市住吉区あびこ駅前の肛門外科

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診療総括 -2021年-

今年はコロナ禍にもかかわらず色々と制限がある中、皆様のおかげで無事に終えることができました。

診療していて昨年と違うところといえば、やはり新型コロナの影響です。肛門・胃腸に関するところでは、帯状疱疹ヘルペスや単純ヘルペスが原因と思われる症状の患者様が非常に多いと思われました。恐らくですが、2年に渡りマスク装着や手洗いなど年中の感染予防のため、新型コロナだけ予防されるだけでなく、風邪やインフルエンザにも罹らず、細菌やウイルス感染しないことで免疫力が落ち、元々潜伏していたヘルペスウイルスが暴れ出したのが原因と思われます。ヘルペスは多くは子供の頃に水ぼうそうなどで感染し、その後どこかの神経節に潜伏します。そこから免疫力低下や疲労、免疫抑制剤を投薬されている方(関節リウマチ、クローン病、膠原病等)などでヘルペスウイルスが再活性化して発症します。ヘルペスは一般的に口や胸腹部の皮膚だけにできるものと思われがちですが、実は肛門をはじめ体表はどこでもでき、また胃腸などの内臓をはじめ、目や耳など神経のあるところはどこでも発症します。肛門の症状としては肛門痛、肛門の痒み、違和感、出血、腫れ。胃腸の症状としては胃痛、むかつき、ゲップ、のどや胸部の違和感、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満感・張り、ガスが貯まるなどの様々な不調の訴えがあります。また痔の手術後にも発症する場合もあります。膀胱に発症すれば残尿感、排尿時痛、頻尿などの症状がでます。過敏性腸症候群や自律神経失調と診断されている方も実はヘルペスによる影響があるかもしれません。ヘルペスで症状が出ているかの確定診断はやや難しく、上記のような症状にびらん(やけど後の湿疹のようなもの)などがあり、白色粘液の付着があるなどにより診断しますが、不確定な場合は補助診断として血液検査で抗体を調べます。しかし血液検査の結果が出るのに1週間くらいかかるため、結果出るまでに早く治したい方は結果を待たずに抗ヘルペスウイルス薬を投与し、症状改善するか様子を見る場合もあります。通常の痔の軟膏や胃薬等で改善しないような方はヘルペスによる症状の可能性もありますので一度診察受けることをお勧めします。

帯状疱疹 | 吉祥寺まいにちクリニック 内科・皮膚科・泌尿器科

肛門鏡の画像:易出血性で、白色粘液多い。潰瘍性大腸炎のようにびまん性のびらんではない。切れ痔やいぼ痔と間違えられることもしばしばある。

肛門に発症するとかゆみやピリピリした痛み、便が挟まったような違和感が続く。

 

来年は1月4日(火)より診療しております。

長くなりましたが、来年もよろしくお願い申し上げます。

 

「痔の日帰り手術」と「胃カメラ」「大腸カメラ」のクリニック 『むらやま大腸肛門クリニック』

肛門外科 / 内視鏡内科 / 消化器内科 / 内科
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