感染性腸炎(食中毒)
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いわゆる食中毒ですが、原因となる病原菌は細菌・ウイルス・寄生虫・真菌など多岐にあります。
主な症状は腹痛、嘔気、嘔吐、下痢、血便、発熱などですが、発熱の程度も微熱から高熱まで様々です。
鑑別方法はまず問診が大事で、季節・潜伏期間、原因食品(鶏肉、豚肉、魚介類等)、集団発生の有無、海外渡航歴・居住区、基礎疾患、便の性状、症状(腹痛、血便など)、腹部症状以外の症状を確認します。
そして画像検査(レントゲン、エコー、CT、内視鏡検査など)や便培養・病理検査・抗原検査で病原菌を予測・確定診断し、それぞれにあった治療を開始します。
便培養検査など結果が出るのに数日かかるため、当初は一番疑いのある病原菌を予測し、治療を開始するため、抗菌薬等が患者様に合うかどうかわからないので3~5日分の処方で経過をみます。
改善傾向あればそのまま継続することもありますし、改善傾向無い、もしくは培養結果で合わない薬と判断すれば、速やかに薬の変更をします。
下痢、脱水のひどい方や高齢者や乳幼児は脱水になり、状態が悪化する場合があるので、入院加療を必要とする場合があります。O-157など生命にかかわる病原菌もあるので、この場合も入院加療が必要です。
・細菌感染症
カンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌(O-157等)、エルシニア、腸炎ビブリオ、エロモナス、ブドウ球菌、ウェルシュ菌、腸チフス・パラチフス、細菌性赤痢、コレラ、偽膜性腸炎、MRSA腸炎、腸結核等
・ウイルス性・クラミジア感染症
ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、サイトメガロウイルス、クラミジア腸炎等
・寄生虫感染症
赤痢アメーバ、糞線虫症、日本住血吸虫症、ランブル鞭毛虫症、アニサキス、蟯虫、回虫等