3つのポリシー『安』である安心・安全・安定を元に
- 患者様に安心して検査できるような環境・雰囲気を作ります。
- 苦痛が無いように安心・安全な検査・治療を行います。
- 快適で安定した食生活・便通を継続していくために、検診率向上と病気の早期発見・治療に努めます。
はじめに
私が大腸・肛門の勉強を様々な専門病院で研修や診察・手術をしてきた中で思うことは、肛門専門病院や大腸肛門病専門医の元で診察・手術したほうがいいと思っております。何故ならおしりの疾患は専門性が高く、高度な専門知識と豊富な経験が必要で、安心・安全に手術をうけることができるからです。肛門科を掲げている病院やクリニックは多数ありますが、そのうち肛門科を専門としているところはごく少数です。わたくしが外科医になってからでも肛門疾患はまた少し違う分野でもあり、少しの期間では到底自信をもって診療できるものではないと思います。
患者様に安心して受診できるよう環境・雰囲気を作る
患者様の肛門科に対するイメージとして『恥ずかしい』『怖い』『痛いことされる』『すぐに切られる』などがあり、どうしても悪い印象が先行し、受診を敬遠されがちです。そのため受診をためらい、我慢できないほど悪化してようやく受診され、診察すると『どうしてもっと早く来なかったの?』と言いたくなるような患者様もおられます。またその様な患者様に限って、治療や手術して良くなると『もっと早く受診して手術すればよかった』と言う人がほとんどです。女性においては『男性医師に診てもらうのは恥ずかしい』『男性と同じ待合室は恥ずかしい』などの理由から、レディースクリニックや女性医師を探して遠方へわざわざ受診される方も多いと聞きます(実際肛門専門の女性医師は少ないです)。我々は一つ目のポリシーとして、患者様の肛門科に対するマイナスなイメージをできるだけ払拭し、安心して受診できるような環境や雰囲気を作っていきたいと思っております。
根治性・機能温存を目指した、安心・安全な治療・手術を行う
また治療に関しては、おしりの病気のほとんどが「薬による治療」で治る場合が多いですが、慢性なものや炎症性のものなどは「手術」が必要な場合があります。肛門の手術に対しては『痛い』『辛い』『入院が必要』『入院期間が長い』『術後の排便が怖い』などネガティブなイメージが多いですが、近年手術法や薬の進化により、以前に比べればずいぶん楽に行えるようになり、上記なイメージは少なくなったと思います。実際、以前は入院手術が普通であった疾患でも今日では日帰り手術も可能となるものもあります。当院ではいぼ痔(内痔核)に対する切らない手術で脱出性内痔核に注射するALTA療法(ジオン注)だけでなく、根治性の高い痔核根治手術(結紮切除術)なども日帰り手術で行っております。私の肛門手術に対する2つ目のポリシーとして肛門機能をできる限り温存し、安全な手術を心がけております。もちろんその疾患自体の根治性が無ければいけませんので、こちらも日々治療法を追求していきたいと思っております。
快適で安定したおしり生活を継続していくために、良質な治療をご提案させていただきます
おしり(肛門)は口から入った食べ物が最後に消化されて出てくるところであり、おしりやおなかの調子が悪いと身体だけでなく、精神的にも異常をきたすことがあります。肛門部はほぼ毎日使用するところであり、それぞれ個々で様々な食事や生活スタイル・環境の変化があるため、個々で肛門の状態や便通も全然違います。患者様が以前の快適で安定したおしり生活(快便)に戻り、さらにその快便を継続していくために、患者様の年齢・性別・生活環境などを考慮し、肛門の治療だけでなく、便通改善や、食生活、日常生活改善等の様々な提案をして治療させていただいております。
肛門領域をはじめ便通異常などまだまだわかっていないところもあり、これからも患者に良い治療方法は出てくると思います。患者様がより良い生活を得られるように日々勉強や研究・学会参加をし、邁進して参ります。
院長
村山 浩之