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痔はだれもがある!?おしりの常識教えます!Part3 ~痔核手術の変貌~

「痔はだれもがある!?おしりの常識教えます!Part2 ~痔は必要なもの?~」 では「痔核」がいかに大事なもので、無ければ便漏れなど起こすということを説明いたしました。
しかし前回で説明したことは決して大げさな話ではありません。

その昔(といってもここ20、30年くらい前まで)は「ホワイトヘッド手術」といって、それこそ痔は悪ものだとばかりに根こそぎ痔(痔核)を全て切除する手術(全周の痔核を切除)が普通になされていました。この手術は術中・術後の出血が多く、入院期間も長く(1か月近くと聞いてます)、さらにかなり痛みも強いため、未だに「痔の手術は相当痛い!」と恐れられているのは、この手術が元凶ではないかと思っております。またその手術法もさながら、術後やっと傷が治ったと思えば、肛門創部の瘢痕による肛門狭窄により、排便困難を生じ、狭窄で便が出にくいために息むため、直腸粘膜脱や直腸脱(痔核は手術で無いので、直腸粘膜が脱出)が起こります。さらにこれまでは便漏れはなかったのに、お年を召してくると肛門を閉める肛門括約筋が徐々に緩くなり、さらにゴムパッキン的な役割をする痔核が無いために、便漏れや直腸脱が生じてきます。このような後遺症で未だに直腸脱・粘膜脱、便漏れ、肛門狭窄などの改善をするための手術を行う患者様がいらっしゃいます。現在はこのような痔核を全て切除するようなホワイトヘッド手術をする医師や病院施設は皆無(絶滅)になりました(しかし、いまだにこれに近い手術をされるクリニックがあるようですが)。

その後、Miligan-Morgan法という結紮切除法がでてから、その方法は徐々に変わり、切除範囲や幅などを小さくし、当初は結紮後の創部は全開放でしたが、それが半閉鎖となり、今やほぼ全閉鎖する先生もおられます(すべて閉鎖するかどうかは良し悪しあり、議論するところであります)。また脱出性内痔核に対する四段階注射療法(ALTA)というものがでてからは侵襲もずいぶん少なくなりました(器質化したものは切除が必要ですが)。このようにして、肛門・痔核としての機能をできるだけ温存するような術式に変わってきました。

我々が提供する痔の手術は患者様の不憫な状態を改善するのはもちろん、肛門の機能を温存するように努めなければなりません。脱出する痔を過不足なく切除し、かつ術後も快適に便通ができるように絶妙な痔の手術ができるのは肛門外科専門医だけといっても過言ではありません。是非、みなさまには肛門専門医による診察・治療・手術をお勧めします。また肛門科を専門とする医師の中でも考え方の違いから痔核を切除する方法や切除する大きさなども多少なりと違うため、そのやり方はしっかり聞いて、納得されてから決めた方がいいと思います。毎日口から食事をするように、おしり(痔核や肛門)も、毎日のように排泄物が出てくる場所であり、一生お付き合いするところです。歯が無ければ食事がままならないように、肛門の痔核も丁寧に治療し、その後もしっかりケアてあげないと快適なおしり生活をおくることは難しくなるかもしれません。手術をする際はあせらずじっくり考えて決めましょう。

「痔の日帰り手術」と「内視鏡検査」のクリニック 『むらやま大腸肛門クリニック』肛門科 / 内視鏡科 / 胃腸科
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