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便秘の種類と原因

便秘には大きく分けて4つの原因があります。
1.機能性便秘
けいれん性便秘 弛緩性便秘 直腸・肛門性便秘
2.器質性便秘
大腸腫瘍・癌、癒着・狭窄、直腸重責など
3.症候性便秘
甲状腺疾患、パーキンソン病、糖尿病、脳血管疾患、透析患者、自律神経疾患など
4.薬剤性便秘
抗うつ薬、抗コリン薬、抗がん剤、認知症治療薬、モルヒネなど

この中で圧倒的に多いのが機能性便秘です。便秘の方でほとんどの方は自分がどの便秘のタイプかわかっている方はほとんどいません。または自身が便秘だと自覚していない方もおられます。ここでは機能性便秘の方がほとんどなのでそれらについて説明します。

けいれん性便秘
若い方をはじめ多くの初期の便秘はけいれん性便秘が多く、いわゆる過敏性腸症候群といわれる方です。自律神経である副交感神経が過度の興奮により腸管に行く神経が緊張・こわばりを起こし、そこで便が運ばれずにコロコロ便になります。緊張が落ち着くと硬い便から今度は下痢便になることもあり、よく言われるのが「便秘と下痢を繰り返す」、「最初コロコロ便が出た後に軟便になる」「便が少しずつしか出ない」「おなかが張ってガスが多い」、「腹痛がありトイレ行ってもすぐに出ない」などの症状です。特に女性は便秘型が多く、男性は下痢型が一般に多いです。治療はこの緊張を取ってあげることで出やすくなります。よってこの便秘の方がセンナなどの入った刺激系下剤を服用するとさらに緊張した腸管に蠕動を促進するため腹痛がより強くなります。原因はストレスといわれておりますが、他に感染性腸炎がきっかけで発症したり、普段から胃の調子悪い、不眠や肩こり、頭痛、生理不順なども併発している方も多く、自律神経失調症といわれる方もいます。治療はそれに対する内服薬の他、食事指導に加え、メンタルの安定・治療も必要とします。

弛緩性便秘

何十年来の便秘で、刺激系下剤(センナ、大黄など含むもの)がないと出ない方は弛緩性便秘の方が多いです。先ほどのけいれん性便秘は緊張した状態でしたが、全く反対で腸管は非常に緩く、弛緩した状態で、いわゆる「ゴム風船が伸びきったような状態」です。この様な状態になってしまうと刺激系下剤なしには毎日便通があることは少ないです。長年センナやアロエなどの入った便秘薬を内服し続けますと大腸メラノーシスといって大腸粘膜が茶色に変色します。刺激下剤をやめれば色は徐々に抜けて戻りますが、長年使用して便通を促している方は急に刺激下剤をやめると便が出にくくなるので、他の軟下剤などを併用しながら徐々に減量することをお勧めします。
直腸性便秘
排便をするにはまず便意を感じる必要があります。朝起きると副交感神経から交感神経に切り替わり、さらに体動や飲食で胃腸に刺激が加わり腸管蠕動が促進され便意が起こります(朝に便通が多いのはこの理由です)。しかし直腸に便がないことには出るものも出ません。そこで直腸の周りには多くの自律神経が取り巻いており、直腸壁がセンサーとなり仙髄・脊髄を通じて脳に伝わり便意を感じます。膀胱も同様に神経が取り巻いており、尿が溜まると尿意を感じます。これらのセンサーが壊れると便意を感じない、尿意を感じない、または過敏になると頻便や残便感、頻尿・残尿感の症状がでます。下半身の症状が出るためそれらの特別な治療も行います。

当院ではこれらの便秘診断をするのに症状問診のほかに、腹部触診、直腸肛門指診、直腸肛門鏡検査、必要に応じて大腸カメラ等を施行します。便秘・便通異常の方の直腸肛門診察と大腸カメラの必要性に関しては別項目で紹介しております。


「痔の日帰り手術」と麻酔を使った「胃カメラ」「大腸カメラ」のクリニック 医療法人村山会 『むらやま大腸肛門クリニック』

肛門外科 / 内視鏡内科 / 消化器内科 / 内科
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