痔はだれもがある!?おしりの常識教えます!Part2 ~痔は必要なもの?~
- 2020年6月1日
- おしりの病気
「痔はだれもがある!?おしりの常識教えます!Part1 ~痔とは~」 で「痔」「いぼ痔」といっても、様々な痔があることがわかっていただけたかと思います。ならばそのような痔は何のためにある?ほんとに必要なの?不要なものは切ってしまえ!なんて思われるかもしれませんが、そのようなことをすれば大変なことになってしまいます。
痔核には非常に重要な役割があります。肛門・直腸というところは痔核を含め便の性状(便の硬さ・ガスなど)を感知し(いわゆるセンサー的な役割)と、便が漏れるのを防ぐストッパー(栓)のような役割があります。肛門括約筋だけ肛門を閉めても、便漏れは防ぐことができません。肛門括約筋だけではわずかに隙間ができるため、痔核があることでいうなれば”ゴムパッキン”のような役割をしていると思ってください。みなさん排便がしたいとき、近くにトイレが無ければ、一時的にトイレを我慢したり、おならがしたい時、ガスだけが出る感じなど敏感にわかると思います。それがもし痔核がなければ、便やガス、下痢便など区別がつかずに、意図しない時に便が漏れてしまうなんてことになりかねません。
しかし上記で説明したことは決して大げさな話ではありません。
次の項「痔はだれもがある!?おしりの常識教えます!Part3 ~痔核手術の変貌~」では、一昔前まで実際、便が漏れるような手術を行っていたことや現在はそのようなことは無くなり、患者さんに優しい手術を行っていることなどを説明いたします。
「痔の日帰り手術」と「内視鏡検査」のクリニック 『むらやま大腸肛門クリニック』肛門科 / 内視鏡科 / 胃腸科
Osaka Metro 御堂筋線「あびこ駅」1・2番出口すぐ JR阪和線「我孫子駅」駅より徒歩9分