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大阪市住吉区あびこ駅前の肛門外科

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肛門痛(おしりの痛み)について -肛門ヘルペス-

肛門痛は様々な原因があり、一番多いのは切れ痔(裂肛)、血栓性痔核(外痔核が急に腫れたもの)、肛門周囲膿瘍などになります。
今回は最近当院で多い上記以外の肛門痛について説明します。

肛門ヘルペス
単純ヘルペスウイルスは皮膚、口、唇、目、性器などに感染して水疱形成やびらんを引き起こし、痛みを伴います。原因は接触感染で性行為感染(STD)でもうつりますが、多くの方は子供の頃に気づかないまま感染し、普段は症状なく体の神経節潜んでおりますが、風邪や疲れ、ストレスなどで体の免疫力が低下したときなどに暴れ出して症状が出る場合が多いです。特に季節の変わり目で急に寒くなったこの時期多く見かけます。ヘルペスは体のいろんな部分で発症しますが、それが肛門で発症すると肛門ヘルペスとなります。
症状は肛門痛以外には、出血(紙につく程度)、肛門違和感、痒み(痛痒い)、便通異常、排便困難、下痢、便秘、違和感など様々な症状が出ます。多くの方はいぼ痔や切れ痔になったと思い込み市販の痔の軟膏で中々治らず受診される場合が多いです。他にも便秘・下痢や排便困難などの便通異常や排便時出血などで受診される場合があります。
また初期の肛門ヘルペスでは我々肛門専門医でもわからない場合があり、痔の軟膏を処方しても改善無く、1週間してからびらんが出現し、肛門ヘルペスと診断できる場合があります。また血栓性外痔核や裂肛を伴っている場合もあり判断に迷う場合があります。典型的なヘルペス(びらんあり)では肛門鏡など視診で見分けることができますが、初期では難しい場合もあり、抗原キットや血液検査でウイルス抗体価を調べる場合があります。血液検査の場合結果が出るのに1週間以上かかる場合があるので、疑わしい場合は結果を待たずに治療を開始します。
治療は抗ヘルペスウイルス薬(バラシクロビル塩酸塩、アシクロビル、ファムシクロビルなど)の内服・軟膏で治療します。効果があれば数日で改善してきます。
同様に帯状疱疹ヘルペスでも肛門や肛門周囲・臀部に発症することがあり、この場合も同様に抗ヘルペスウイルス薬の内服・軟膏治療を行います。しかしながら抗ウイルス薬を投薬したからといって体からヘルペスウイルスが完全にいなくなるわけではありませんので、経過観察が必要です。

くれぐれも肛門痛=痔ではないので、痔の軟膏で改善無い場合や肛門痛が長い場合は早めの受診をお勧めします。

 

 

「痔の日帰り手術」と「胃カメラ」「大腸カメラ」のクリニック 『むらやま大腸肛門クリニック』

肛門外科 / 内視鏡内科 / 消化器内科 / 内科
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