腸管免疫
- 2020年6月3日
- 胃腸に関すること
近年話題になっている腸管免疫ですが、新型コロナウイルスの影響もあり、再び注目されている分野であります。腸管免疫はとても複雑で、依然わかっていないことも多く、これからも研究が進んでいく分野であることは間違いありません。
今度の新型コロナウイルス感染症で、日本人は欧米諸国と比べ死亡者数が格段に少なかったように思います(感染者数は諸国で検査対象や仕方が違うため何とも言えませんが)。その理由ははっきりとはわかっていませんが、一つの理由に腸管免疫が他の地域・国・人種と大きな違いがあるのではといわれています。日本人は昔から味噌や漬物、納豆など様々な発酵食品の摂取に加え、お米や野菜、キノコなどの食物繊維(発酵食品のえさとなる)を日常的に摂取してきました。よって日本人の腸内細菌叢(腸内フローラともいいます)が欧米諸国と比べ、バランスが良く、免疫力をアップさせている可能性があるともいわれています。
しかし、近年日本も食事の欧米化が進み、大腸がんをはじめ、難病(原因不明)である炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、免疫性疾患、アレルギー疾患などが増えております。
1年以上前の放送ですが、
NHKスペシャル「人体」 万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった
で腸管免疫について詳しく、わかりやすく説明されているので参考してみてください。
当院ではおしりの異常はもちろん、便通異常やこのような腸内環境を整える指導や治療も進めてまいります。
「痔の日帰り手術」と「内視鏡検査」のクリニック 『むらやま大腸肛門クリニック』
肛門科 / 内視鏡科 / 胃腸科
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